腱鞘炎について
.怪我した心当たりがないのに…。手首を動かすと痛む。その痛み、腱鞘炎の可能性があります。
腱鞘炎ってなぜなるの?
腱鞘炎って一度は耳にしたことがあると思います。
「使い過ぎて起きる」というイメージはあるようですが、実際には何が起こっているのでしょうか?
腱鞘炎とは、簡単に言うと筋肉の摩擦によっておこる炎症です。
さらに、炎症がある中で使い続けてしまうと、摩擦で擦れている部分が分厚くなり、刺激を強く感じやすい状態になります。
ここまで慢性的になると、痛みが消えることがなくなってしまい、少しでも動かすと激痛が走るようになります。
では、なぜ摩擦が起きてしまうのでしょうか?
筋肉は、腱になって骨に付き、関節を動かします。
腱は、硬いヒモ状のものをイメージしていただくとよいと思います。
筋肉を収縮させて腱を引っぱることで関節を動かすことができます。
この腱が関節から浮かないよう、左右に動かないように腱鞘という組織が腱を固定しています。
手首だと、リストバンド状の腱鞘の中を腱がくぐり抜けていくイメージです。 この部分が摩擦を起こし、炎症が起き、その影響で腱鞘が分厚くなり、さらに摩擦を引き起こす。 これが腱鞘炎のメカニズムです。
腱鞘炎の原因
- スマートフォンやパソコンの操作が多い
- 料理でフライパンをよく振っている
- 育児で赤ちゃんを抱っこする
- 字を書くことが多い
など原因はたくさんありますが
本当に手首だけが原因なのか?
なぜ時間が経つと悪化してしまうのか?
筋肉は連動して動いています。
痛みが出ている場所は手首なので、手首に原因があるはずと思ってしまいますよね?
しかし、青山外苑前整骨院では腱鞘炎の痛みが、手首以外に原因がある事も考え、他の場所を動かしながら痛みが変わるのかを重要視しています。
例えば、肘をまっすぐ伸ばした状態と、曲げた状態で、それぞれ手首を動かし、痛みに違いがあれば肘の筋肉の硬さが手首に負荷をかけていると考えられるのです。
本来、炎症による痛みは、炎症が起きてから3日以内にピークに達し、1週間も経てば落ち着きますが
慢性的に数週間~何カ月も痛みが続く場合は、指、肘、肩、背中の筋肉が正常に動いておらず、筋肉に過度の緊張が生まれ、摩擦を起こしているケースが多いです。
このように、連動した動きを見ていくと、腱鞘炎は様々な部分に原因があり、影響しあうことで起きています。
同じ腱鞘炎と言っても、それぞれ異なる原因、異なる筋肉が影響しているのです。
青山外苑前整骨院での腱鞘炎の治療
腱鞘炎とは、単に使い過ぎによって痛くなってしまった慢性的なもの。
そういった考えの方が強く浸透していることが確かです。
しかし、筋・腱が摩擦で傷つき、炎症も出ているということは立派な怪我です。
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症状が強い場合は、炎症を抑えるためにアイシング、低周波療法を行います。
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痛めている腱を完全に動かさなくするため、連動した筋肉まで固定を行い、過度に緊張している筋肉を緩めてあげることが早期治癒に繋がります。
しかし、家事や仕事でどうしても指や手首、肘、肩を動かさなければならない方の場合はテーピングやサポーターを併用して施術を行います。 -
症状が落ち着いた場合は温熱療法に指圧マッサージを加え、さらに筋肉の柔軟性を取り戻していきます。
腱鞘炎は、炎症が慢性化する前の早期治療が不可欠です。痛みを我慢している方や、もしかしたら腱鞘炎かも?とお悩みの方は、青山外苑前整骨院にご相談ください。